2017-04-12 Wed
綺麗な円錐型の甲武信ヶ岳(木賊山直下より)
前回の日光白根山からちょっと空いて約一ヶ月ぶりの雪山登山、奥秩父の甲武信ヶ岳に登ってきました。
3月はずっと北アルプスへ行こうと思っていたんですが、全くと言っていいほど休みと天気がかみ合わず結局諦めて好天の多い関東近郊の山に登ることに。
静かな山を歩きたい気分だったので人の少なそうな奥秩父の山をチョイスしました。
甲武信ヶ岳は以前北側の毛木平から登ったんですが(こちら)、生憎の雨で
展望もなくひたすら辛い思い出だけが残ったというとっても印象の良くない山。
今回はそのイメージを払拭するぞ!ということでチャレンジ!
前日の降雪が多く、思わぬラッセルに大苦戦しましたが無事に登頂&素敵な景色も見られて大満足
厳しくも楽しい山行になりました(^^)
では、いざ冬の甲武信ヶ岳へ!
【登山ルート】
西沢渓谷から戸渡尾根のピストン
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■登山ルート&時間(休憩含む)
駐車場(6:50)→西沢山荘(7:10)→近丸新道分岐(8:50-9:05)→木賊山(13:15-13:40)
→甲武信ヶ岳(14:35-14:50)→木賊山(15:30-15:40)→近丸新道分岐(16:50-17:05)→駐車場(18:35)
■所要時間:11時間45分
■歩行時間:10時間25分
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西沢渓谷の駐車場をスタート。案の定車は自分だけ。。。
険しい山容の鶏冠山。なかなかスリリングで楽しい山でした。
薄っすらと積雪した道を歩いて西沢山荘へ。ここから徳ちゃん新道をひたすら登る!
尾根道をひたすら高度を上げる。。。
この日は冬型の気圧配置で青空は広がっているものの風が強い!樹林帯とは言え時折風雪が舞い上がる。
近丸新道分岐まで上がってきました。ここまではなかなか快調なペース♪
分岐のちょっと先からは木賊山が見えます。まだまだ距離はあるけどこのペースなら意外と簡単に行けるかな?とこの時は思っていたのよ。。。
ところがどっこい分岐を過ぎた辺りから一気に雪が深くなっちゃった 膝や太股まで沈む沈む(^o^;)
ということでわかんを装着(それでも膝くらいまで沈む・・・)。ここからは終始ラッセル祭り!
足跡のない雪の上をてくてく・・・じゃなくてズボズボ進んで行きます。ちなみに道はひたすら尾根上なのでノートレースでも迷うことはないです。
急斜面を登る!足を上げても沈むんで全然登れない(^^;)
ちょっと泣きそうになりながらようやく稜線直下の展望ポイント。
ちょっと霞んでますがなかなか素敵な展望 眼下には広瀬湖、遠くにはうっすらと富士山も見えます
手前の尾根は苦い思い出の鶏冠尾根。尖った黒金山に堂々とした国師ヶ岳の山容も良いね(^^)
そこからひと登りで奥秩父主脈の稜線へようやく上がってきました!
ここから木賊山へはほぼ平坦な歩きやすい道・・・・・・のはずなんですがさらに深い雪が待っていました(T_T)
ずぼずぼ太股辺りまで沈みながらなんとか気力を振り絞る・・・
ヒィヒィ言いながらなんとか木賊山に到着・・・!足上げすぎて腿の裏がつりました(^^;)
ほとんど埋もれた山頂標柱。
ちなみに無雪期はこんな感じなんで積雪量は大体1.2mくらいかな?
さて、ここで一人作戦会議。予定の時間をだいぶオーバーしていてさらにラッセルで心も折れ気味。。。
ここで引き返そうかと思いつつもとりあえず少し進んだところの展望スポットでとりあえず甲武信ヶ岳を見ることに。
というわけで少し歩いて開けた斜面へ行くと眼前に甲武信ヶ岳がその姿を現します!
ふぉぉ、円錐型の綺麗な山容・・・これは思っていた以上にカッコイイぞ・・・!
この景色を見てすっかり気力が回復 頑張って甲武信ヶ岳を目指すことに!
左手には国師ヶ岳に金峰山へと続く奥秩父主脈。ミズガキ山や小川山も見えます。
100m程下って甲武信小屋。年末年始は営業しているそうです。
樹林帯の登り返し!最後の頑張りどころ!
山頂直下では煌めく霧氷が迎えてくれました
霧氷の合間に標柱が見えてきました・・・!
甲武信ヶ岳、登頂!一面の青空がお迎えです。うーん、ひたすら疲れた。。。大げさかもですが死力を尽くしたという感じ(^o^;)
空の青と霧氷の白のコントラストが綺麗な山頂。
南側には黒金山と富士山。
奥秩父の主脈。
三宝山。目立たない山ですが標高は甲武信ヶ岳より高く埼玉県の最高峰なんですよー。
初めて見る甲武信ヶ岳からの展望に満足して山頂でしばらくまったりと。
前回の苦いイメージは完全に払拭されました!(^^)v
とは言え日没までには下山したいので名残惜しいものの下山の途へ。
甲武信ヶ岳から見る木賊山。
甲武信小屋からの登り返しは疲れた体に堪えるぞ。。。往路で狭い間隔でトレースをつけるように下ったんで少しは楽に。
最後に甲武信ヶ岳にお別れを!思っていた以上に良い山でした(^^)
木賊山でひと息ついて・・・
尾根をひたすら下って・・・
日没直前の黒金山を横目に・・・
完全に暗くなる前になんとか西沢山荘まで帰還!山荘~木賊山間は登り6時間に対して下りは2時間強でした(^^;)
というわけで冬の甲武信ヶ岳でした。
うーん、とっても疲れた!前日の降雪が思った以上にあって(多分上部で50cmくらいかな)かなりタフな道になりました。。。
わりとのんびり歩くつもりだったんですが修行登山になるとは(^o^;)
とは言え木賊山から先は景色も良く大満足
素敵な展望もさることながら達成感もプラスされて前回の悪い印象は完全に払拭!お気に入りの山になりました(^^)
ちなみにルートについて。体力の要るコースではありすが危険箇所は特になく、ピッケルや前爪付きのアイゼンは必要はないかと思います。
降雪状況にもよりますがわかんは持参した方が良いかもです。
では続いては雲取山へ。大量の雪が降ったこともあって尾根上はこの時期にしてまさかの腰まで沈む雪が待っていました!
(こちら)
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